東日本大震災に関わる緊急要望書を提出

守る会では、4月23、24日に開催した社員総会で、国に対して心臓病児者と家族に関わる緊急要望書を提出することを決めました。その後、5月2日には内閣府宛に郵送をして、9日には厚生労働省母子保健課を通じて大臣に届けていただくようお願いをしました。

<東日本大震災に関わる緊急要望書>

東北地方を中心に、広範な地域に深刻な被害をもたらしている東日本大震災から、もうすぐ2ヶ月になろうとしています。被災した心臓病患者とその家族が元の生活をとりもどすまでには、まだ多くの課題があります。とりわけ、外見からはわからない心臓病児者については、今回の震災対策のなかでも見過ごされていると思います。患者の多くは、地域の普通学級に通い、一般の職場のなかで仕事をして、家族に支えられながら在宅で生活をしています。また、心臓病患者が通院するのは専門病院に集中をしており数も限られています。そうした心臓病児者のおかれた状況にも目をむけながら、これからの震災対策をすすめていただくよう切にお願いいたします。また、今起こっている問題は、施策の遅れや医療供給体制の足りない面など、日頃私たちが改善のお願いをしてきたことです。復興にあたっては、震災が起こる前の状態にもどすということではなく、長期的な見通しをもって、施策や社会基盤などの改善をしていく方向で対策を打ち出していただきますようお願いいたします。
私たちの会としては、中長期的な展望をもった要望を今後行っていきますが、当面、緊急にお願いしたいこととして、次のことを要望いたします。

- 記 -
1.避難所生活で生活をしている心臓病の患者は、感染症や寒さなどにより病状が悪化する恐れがあります。一般の避難所の生活は患者にとっては耐えられるものではありません。早急に患者の所在を確認して、患者とその家族が安心して生活できる場所を、優先して確保してください。
2.治療上必要としている医薬品が足りていません。また、全国的にカテーテルなどの医療機材や機器が不足しています。通常もらっていた日数分だけの薬がもらえないなど、患者・家族は不安な思いでいます。各専門医療機関での実態を把握して、必要な医薬品、医療機器が早急に安定して供給されるような措置を講じてください。
3.先天性心疾患患者を受け入れできる医療機関は限られています。そうした専門の医療機関の診療体制を一日も早く日常の体制にもどしてください。
4.震災によって雇用情勢が厳しい中にあって、避難などにより体調を崩して仕事を休まざるをえない患者は健常者以上に雇用に不安を抱えています。内部障害者が不利な状態に陥らないよう、また長期にわたって療養が必要となった場合でも雇用継続が保障されるよう、国や行政が必要な処置を講じてください。
5.計画停電の実施時には医療機関を計画から外すようにしてください。また、停電が余儀なくされる場合においても、「治療に必要となる最低限の病院機能は維持できるよう、国や電力会社の責任において十分な対策を行ってください。
6.在宅で生命を維持する医療機器を使用しなければならない患者家族は、長時間の停電に対するバックアップ設備が無く、命に関わることから、電力不足が予測される現状にとても不安な日々をおくっています。一日も早く不安が解消されるよう、必要な措置を速やかに講じてください。
7.節電のため、公共機関のエレベーターやエスカレーターが動かなくなり、移動に大きな負担となっています。身体的負担が大きくなるような節電対策は行わないようにしてください。また、稼動しているエレベーター等への案内表示を、障害者が利用しやすいように障害者の目線で講じるようにしてください。

▼要望書PDF
[ 添付ファイル ]