発行に寄せて

国立循環器病センター名誉総長
川島 康生 先生

川島 康生 先生「心臓をまもる」が500号を迎えられたことを心からお喜び申し上げます。一口に500号と言っても、それは40余年の長きに亘る会員の皆様の努力の結晶であり、その御尽力に敬意を表します。

心臓病児の御両親達が手探りで何とかして我が子を守り、育てようとの切なる願いから発足させられた本誌が今や内容も充実して隔世の感があります。しかし40年間を省みますとその内容には僅かながらも変化が見られるように思います。それは障害児の生命を守ろうとする立場から次第に障害児が生活してゆける環境を求めるという方向への変化です。云うまでも無くこれは治療法の進歩にもよるところであると思います。そして私はこの変化が更に進んで、障害者が社会に貢献できる環境を求めるところまで行かないものかと思っています。それが真の意味での福祉国家であると思うからです。

本誌が今後とも心臓病者の支えとして発展されることを願っています。

松田暉先生兵庫医科大学理事
松田 暉 先生

松田 暉 先生全国心臓病の「子どもを守る会」の皆様、機関紙「心臓を守る」の発行がこの度500号を迎えられたことに心よりお祝いを申し上げます。長年にわたる関係の皆様のご努力がなければ到達出来なかったものと思います。私は、大手前病院時代から始まりこの3月に大阪大学を退職するまで、長らく心臓病の子供さんたちの外科治療に携わりながら守る会のとのお付き合いをさせていただきました。現在、兵庫医科大学に移りましたが、今後とも成人先天性心疾患の方々のフォローアップなどで仕事を続けていければと思っております。

小児の心臓移植については法律の問題が大きく、わが国での進展が困難でありました。臓器移植法の改正が本国会で行われることを期待しておりましたが、またも先送りになりそうで誠に残念であります。小児の心臓病に対する医療環境の改善や、小児の心臓移植と実現と臓器移植の普及を目指して、今後とも守る会の皆様とともに歩んでいければと思っております。